EliseDechannes / エリーズ・ドゥシャンヌオーブのレ・リセ村の新星女性ビオディナミストオーブ県のレ・リセ村に1905年から続くぶどう栽培家の家系で、同村に5ヘクタールの畑を所有しています。2008年、元銀行員だった2代目エリーズ・ドゥシャンヌの継承とともにRMを設立し、自家醸造を開始しました。創業時より厳格なリュット・レゾネ栽培を実践し、2015年より完全ビオロジック栽培に移行。2019年にビオディナミに転換しました。「父の世代が当然のように使用していた農薬に昔から疑問を感じ、使用を極力控えてきましたが、ビオロジック栽培に踏みきったのは私の離婚がきっかけでした。これからは私ひとりで、2人の子供を育てていかなければならない。まず私自身がいつも健康でいなければ。そして、唯一の生計の糧である5ヘクタールの畑、ぶどう樹を、もっと大切にしなければと思いました。しかし当時、父は激怒しました。農薬を使わなければ、様々な病害によってぶどうやぶどう樹が全滅するリスクが高まる。畑が大切だからこそ、農薬を使うべきなのだ、と」。「畑を、ぶどう樹を大切にするとはどういうことかについて、今は確信をもって、私の考えが正しかったと言うことができます。農薬の使用を完全にやめてから、まず土の質が変わりました。耕すとふかふかになり、土が生きていると感じられるようになりました。ぶどう樹は、逆に病害に強くなりました。そして何よりも、それまで以上に健康でピッチピチのぶどうが実るようになりました。畑を返せ!とまで言った父が、今は笑顔で、毎日畑仕事を手伝ってくれています。非常に難易度の高い作業を口笛を吹きながら軽々とこなす、自慢の父です」。「私のシャンパンはすべて、レ・リセ村の私の畑のぶどうから造っています。レ・リセ村はシャブリ地区との境界に接するシャンパーニュ最南端の村で、土壌はシャブリ地区と同様の分厚いキンメリッジアン土壌です。ワインにたっぷりとしたミネラルの塩味が含まれるのが特徴で、この土地のぶどうならではの個性や美質をいかに美味しく味わっていただくかに主眼を置いて仕事をしています。ビオディナミに転換したのもそのためですし、醸造においても、ステンレスタンクや素材の異なるアンフォラ、樽などを使い分けることで、この土地の個性を様々な手段で表現するようにしています」。彼女の作品はパリの「エリゼ宮」やフランス各地のレストランにオンリストされている他、顧客名簿にはEU各国の1000人を超えるシャンパン愛好家が名を連ねています。生産量が少ないこともあって、各作品極少量ずつでのご案内となります。 | |
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